病院の残業代未払い問題

病院の残業代未払い問題

 いわゆる「サービス残業」というイメージでは、主に中小の一般企業が講じる、台所事情が苦しくなってしまったときの苦肉の策という感じがするかもしれませんが、しかし実際には、このサービス残業が一般企業だけの問題ではなくなっているというのが、事の深刻さを物語っています。「サービス残業」が当たり前のように行われているのは一般企業だけではありません。私たちの命をあずかる「病院」でさえ、そうしたことが横行するようになってからずいぶんと長い月日が経ってしまっています。ここであまりにもひどい話がありますので、ひとつの例をあげてみたいと思います。

 

 みなさんもご存知のとおり、いわゆる「管理職」ともなると、残業代が支給されないことがほとんどですが、その病院では、およそ300人にものぼるスタッフを「管理職」と位置づけ、残業代を支払わずにすむように仕組まれていたというのですから、これは本当に驚くべきことです。
 ちなみにこの病院では、その後労働基準監督署に告発が行われ、残業代の未払い分を支払うことになったわけですが、その種の告発は一般の企業でもイメージする以上に頻繁に起こっていることなのです。

 

 ここでひとつ疑問に感じることがあるかもしれません。それは、「そもそもお医者さんって、残業代がもらえるものなの?」という疑問です。なんとなくですが、急患があったり学会があったりするお医者さんが残業代を受け取るというのも確かに少し違和感を覚えますが、しかしお医者さんだってちゃんと残業代はもらえることになっているはずです。